お金、それは正常芯を麻痺させる怖いもの

それは週末の新聞に挟まれている折り込み広告の求人欄を掲載しているチラシに載っていました。他社に借り入れがあっても250万円を貸してくれる、という内容。その当時私は多額の借金でクビが回らなくなりつつありました。まさしく、その記事が救いの神に思えたのです。平常心があれば怪しいものと感じるはずの記事なのに。

記載されている電話番号に連絡して借り入れの希望を伝えるとまずは大手の、よく知る消費者金融に行くように指示され、そこで借り入れの手続きをしました。いくらその当時総量規制がない時代とは言え、あまりにスムーズに借り入れが進んだのは不思議でなりませんでした。

それでも気持ちがあせっていたのでしょう。手続き完了後、即座に借り入れをし、そのお金を指定の郵便局から振り込みをしろと指示がありました。即座に振り込みをし、次の指示があるとまた同様に借り入れをし、振り込みをしろと言う。私は指示に従い、これでお金を手配してくれるものと期待していました。

翌日その業者の電話番号に連絡してみるともう、もぬけの殻。その電話番号は使用されていないコメントがむなしく流れ、私はそこで騙されたことに呆然としました。ここまで書いていてなぜ、こんな簡単なからくりに気が付かなかったのか赤面してしまいます。お金は人間の心の機能を麻痺させることなんて簡単な事なんだと痛烈に感じた辛い出来事でした。

詐欺の電話相手のイメージ